当社に寄せられたメールの内容です。


差出人:Isuzu 117Coupe Owner's Club H様

先日の訪問ではお世話になりました。
ヤブサキ自動車のレストアに関する基本的な考え方を尋ねると共に、 私的に興味があった材料につきましてお伺いいたしました。

レストアに関しましては、八武崎氏の長年培われてきた技術で、特に 溶接やハンダ板金に関しての拘りが感じられました。溶接と言っても 様々な手法がありますが、「とも付け」溶接は一番難しい分野ではないかと 思われます。ハンダ板金に関しても、材料の特注など独自のブレンドを されているとお伺いいたしました。



パテに関しましては極少量をお使いになる場合があるそうですが、船舶で多く使用されている 水に強いワックスタイプのパテを使用されるそうで、粘りが強く密着度も良い反面、 作業性は著しく悪い物の長期にわたっての安定性の面で採用されているそうです。



塗料に関しましては「K社」の乾きが遅いタイプを使われているそうで、 乾燥の早いタイプであれば塗料が乾燥する際の「落ち着き」が悪く、時間を掛けて じっくり伸びることにより「なじみ」が良くなるとのことでした。技術的には垂れ やすく非常に難易度のある作業のことでした。

1つ1つの作業工程に手抜きなく、拘りを持たれているのだな、と思いました。

次に工場とパーツストックを拝見させていただきました。

まず圧巻は、綺麗にリビルトされたパーツを多数保管してあり、また新品パーツも 保管されていらっしゃるそうです。リビルトパーツはフェンダーやドアなど外装だけ ではなく、コアサポートなどフレーム系も保管されていました。ホームページで 拝見する「納期の早さ」の裏付けはここにあるのだと感心しました。



次に工場内には仕上がり間近の箱スカGTR、綺麗な角目のコンテッサがありました。 箱スカもリアフェンダー後部やトランクルームにとも付け溶接による丁寧な作業で、 強度も十分に考えられた対策を施されていました。 工場内で、過去レストアした車のパネルの一部がありましたが、見るも無惨な状態でした。


トータルの作業の流れを見学させていただきましたが、旧車レストに関して 短時間で
適切に徹底して作業されている実態を拝見して、本来の「レストア」を垣間見させて
いただきました。

現在、御歳67歳とお伺いして驚愕なのですが、八武崎氏は「ミスター・レストア」と
表現すべきでしょう。工場の方もお一人で作業されているともお聞きし、朝6時から
作業されているとのことでした。


また、事務所には八武崎さんを慕うカーマニアが集い、賑わうひとときで、面倒見の良い 奥様と八武崎さんのお人柄が伺える一面でした。ブルーバードP312やTE27を拝見させて いただきましたが、特に22年前にレストアされたというブルーバードは近年のレストア ではないかと思うくらいに綺麗な車でした。


「名人」と言われる職人を超えた「芸術的造形物創造」のセンスを感じてヤブサキ
自動車を後にしました。